Inside Me

永遠の真実よりも
目の前の現実が愛しかったんだ
だからあの時　本当のことを聞けなかった

傷つけられてもなフリをしてきた
一人きりでも　自分を支えられてきた
客観的に傍観して　自分を物語の主人公にしてきた

だけど

本当は何も知らなかったんだ
この名前に込められた　希望と願いさえ
愛されて期待され　望まれていたはずなのに
なぜ　こんなにも真実は冷たい？

小さい頃　よく思っていた
「こんな大人になりたくない」
でもいつからか　言い訳ばかり
自分と言う大人を正当化しようとしている

いつかあなたは教えてくれるのかな？
僕から求められることじゃないから
それでも　聞きたいんだよ

ねぇ

本当は何も知りたくなかったんだ　
この時代に　ここに生まれ着いた理由さえ
永遠の眠りの先には何があるって聞くけど
きっと　何もないんだよ

真実はいつも永遠

現実はいつも一瞬

いくら記録が消えても記憶は残る
人々の心の中に　その体が朽ちるまで

本当は何も知らなかった

この名前に込められた　希望と願いさえ

君に見せたい景色がある

ねぇ　もし明日晴れたら
あの場所へ行こう

君の知らない景色
君に見せたい景色があるから

こんな日常の中で
なんとか進んでいって
頑張って踏ん張っていても
足が震えることもあるよね

そんなに難しく考えないで
心のままに感じて
生きてるってこと忘れないで

明日晴れたら　あの場所へ行こう
悩みも不安も　ちっぽけに思えて
心が包まれて　涙が出てくる
そんな景色があるから

君に見せたい　君と感じたい
痛みも不安も　全て分け合いたい

ねぇ　君はいま何をしている？
何に笑い　何に心痛めてるのかな
僕には知る術もないけれど

機械や居場所がなくても
どこかで繋がっている
同じ空の下にいる
それだけで十分だって思えるような
強い人間になりたい

明日が雨だったとしても　君に会いに行こう
くだらない話をたくさんしよう
泣いて笑って　考えて感じて

ねぇ　もし明日晴れたら
あの場所へ行こう

君の知らない景色
君に見せたい景色があるから

雲の境界線

風が少し冷たく強い日
家路の途中　寄り道をした
誰もいない公園で空を見上げた

空を切り裂く　雲の境界線
とても綺麗で　どこか切なくて
僕は何も言えずにいた

この夕焼け空を
君もどこかで見ているだろうか
ふと君の笑顔が頭をよぎった
いつか二人で見た空と
どこか似ているような気がして

本当はね　この空を
すぐにでも君に教えたかったんだ
でも　それができなかった

片手に携帯電話を握り締めたまま
僕はそっと目を閉じ　風を感じた
頬を打つ冷たさが　どこか優しくて

まるで空から落ちてくるような
雲の境界線
まるで　二人の世界を隔てるかのように
僕らの街を紅く染めていった

 

WORDLESS

あれから数え切れないくらい　君に会った
その度に他愛もない会話して
笑ったり　悲しんだりした

ただそれだけだと言い聞かせていたのに

どうしてだろう？
言葉では言い表せない思いたちが
次々と心に溢れていく

素直に言えたらいいのに
今の僕のこの気持ちに
名前があれば　どんなに楽だろう

きっと　友達とは違う
だけど　恋人とかでもない
こんな輪郭のない気持ちだから
言葉では伝えきれないんだね

雨は全てを隠してくれる
君の涙も　僕の思い出も
今はまだ　二人迷っているけど

いつか本当の君の気持ちに巡り会えたら

その時は僕も素直に言おう
この胸の奥にしまってある箱開いて

ねぇ　本当はね
ぜんぶ分かっているのかもしれない
早く君に会いたいって　声を聞きたいって
そう思っている自分がいることを

だけど　あとしばらくは
まだ心の奥に大切にしまっておこう