MY WORDS~KEY~
友情、世間、感情、恋愛など、その時、その場所で、その人と感じたことを書き留めて、詞・詩にしています。感想、意見がありましたら、お気軽ににコメントしていって下さい。お待ちしています。
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その全てをこの胸に・・・
昔 私がまだ幼くて弱くて
世界が何かを知らなかった頃
道に迷い 膝折れていたとき
ふと差し出された手は
他でもない君の優しい手だった
君は言った
道に迷ったのなら 先が見えないのなら
立ち止まらずに目をそむけずに
大きく深呼吸をし 耳を澄まし 目を開き
しっかりと世界を見て
ほんの少しでも前に進もうとするのだと
その言葉にどれほど助けられただろう
目の前にあるもの全てを
真実と抱きしめることのできない私は
その痛みのままに背負ってきたけれど
君はその全てを抱きしめてくれた
いつまでも忘れない
昔 私がまだ小さく 嘘を知らなくて
世界の冷たさを思い知らされた頃
道を失い 嘆いていたとき
ふと差し込んできた光は
紛れもない君の温かい光だった
君は少し微笑んだ
道を失ったのなら 明日が見えないのなら
涙流さずにうずくまらないで
空を見上げて 風を感じて 美しいと感じて
しっかりと地を踏みしめ
自分のいる場所をその目で見るのだと
その言葉の全てが救ってくれたんだ
この手にあるものだけを
守ろうとして握りしめていた私は
倒れても傷ついても走り続けてきたけど
君は全てを分かってくれた
いつか君が道に迷ったときに
同じように言えるように手をさし伸ばせるように
私は歩いていくよ
君のその背中を見つめながら
冷たい月
君に贈る言葉も
自分を戒める言葉も
なにも考えられない 言えないの
感じていたい
誰かの温かい体温を
それなのになぜ
この手はこんなにも冷たいのだろう
流れ引きずり込んでいく時の中を
僕は今 一人で泳いでいる
鋭い言葉と視線の矢にさらされ
傷だらけになった心を抱えてもなお
前を向いて歩いていくしかない
何事もなかったかのように
どんな辛いことでも
きっと時間が全てを許してくれるだろう
悲しいくらいの笑顔を
作れば作るほどに
この心は冷たく凍っていく
どんなに嘆いても
この声は君に届かない
誰にでも優しくしてくれる人の優しさが
一番 切なくて身に凍みるもの
遠くを見たその瞳に
どんな景色が映っていたのだろう
僕には想像できる風景かな
それとも 眩しすぎるほどの希望に満ちた
今の僕には 考えることすら出来ないもの?
どんな悲しみが襲おうとも
どんな刃がこの身を引き裂こうとも
前を向いて歩いていくしかない
何事もなかったかのように
悲しいくらいの笑顔を作りながら
汚れなきもの
僕はひとり 後ろを振り返り
少し軽くなったような心で
行き交う人の波を見つめていた
この手にしたもの全てが
自分の強さになる気がした
この目に映るもの全てが
真実だと受け止めていた
綺麗すぎるものは もういらない
失うと分かっていて
手に入れたいものなんてない
今でもこの胸に浮かぶものは
いつかの あの優しげな笑顔
あの頃の僕は恵まれすぎて
逆にそれが憎たらしく思うことがあった
自由を奪われていたのではなく
自由すぎたんだね 眩しいくらいに
この空に広がるもの全てが
僕を包んでいるような気がした
この耳に響くもの全てが
偽りだと思い込んでいた
美しすぎるものはいつだって
目の前に立ちすくむ
手を伸ばしたって 手に入れたって
自分自身が見せている幻想でしかない
でも 汚れなきもの
綺麗すぎるものはいつだって
この手の中で輝いてた
失うことなど恐れずに信じていた
全てを抱いていた 遠い昔の記憶は
いまでも この胸に刻まれている