Believe

もう春がすぐそこまで来ているのに
なぜ　こんなにも虚しいのだろう
鳴る様子もない電話を握り締めたまま
僕はそっと目を閉じ　風を感じた

期待するだけ愚かなのかな
分かっているのに
なぜ一歩前に踏み出せないのだろう

それでも　僕はここにいよう
あの日あの場所で　君が教えてくれた
その意味を　ちゃんと分かっているから
こんな僕を笑い飛ばしてくれてもいい

こんなことに気を取られている場合じゃないのに
立ち止まっている余裕なんてないのに

今この瞬間でさえ　胸が張り裂けそう
僕に出来ることを　為すべき事を
誰でもいい　教えて欲しい

目覚めることが怖いから
ずっと夢を見続けることは簡単だけど
それでも明日は見えてこない
そうやって　いつまで怖気づいているつもり？

この世界でも　捨てたもんじゃない
必ず光はあるんだって　信じていたい

それでも　僕は待っていよう
この手のひらに残った　わずかな希望を頼りに
その尊さを　かみ締めながら
こんな僕はその瞳にどう映っている？

いま僕らは

この世界にまだ残っている
希望を信じて　僕らは歩き続ける

どんなに頑張っても報われない
たった数分で全てを知ることなんて
無理なことだろうけど

それでも僕らは振り返らない
ただ前だけを見据えて
その先にあるはずの光を
ただ果てない空を見つめて

苦しいのなら立ち止まればいい
頑張りすぎるなという合図なんだろう

どんなに願えども届かない
こんな叫びのような祈りが
あなたには聞こえていますか

それでも僕らは諦めない
ただ前だけを見据えて
この道の先にある未来を
ただ掴むことだけを夢見て

泣いても　叫んでもいい
投げ出してしまうことが
一番怖くて　つらいことなんだから

その質問に答えを出すくらいなら
全て壊してしまえばいい
その瓦礫の中から
真実の欠片を見つけ出せばいい

この世界のどこかにある
存在すべき場所を求めて
今日も僕らは歩いていく

True or False

ねぇ別にあたしはあなたを
馬鹿にしているつもりも
説教しているつもりもない

でも　これだけは覚えておいて
迷っていて　逃げているだけでは
未来など見えてはこないことを

まだ被害者ぶるには早いんじゃない？
たった２、３回転んだだけで
そんな悲観的に他責を繰り返して
少なくともあたしは
その１０倍　２０倍は
挫折や絶望を経験したつもりよ

未来はきっと
待ち望んで得るものじゃない
あなたのその手で　その心で
決断し　挫折し　選択することで
自ずと　その目前に現れるもの

ねぇ別にあたしはあなたを
カッコ悪いと見下げるつもりも
情けないと思うつもりもない

でも　これだけは忘れないで
他人に縋り　泣きついているだけでは
希望など見えてはこないことを

例えその人があなたにとって
大切な人だったとしても
あなたの人生はあなただけのもの
せめてあたしは
誰かの意見や指図なんかで
自分の道を決めたりなんかはしない

希望はきっと
祈り願って感じるものじゃない
それはただの自己満足なだけ
ただがむしゃらに前だけを見つめて
その果てに　差し込む光なんだ

ねぇ　あなたはこんなあたしのことを
余計なお節介とか
偽善者だと思うだろう
でも　これだけは分かって
あたしは誰よりもあなたのことを・・・

あなたの道はあなたのもの
あたしが決めることはできない

踏み出すか　留まるかは
他でもない　あなたに委ねられている

砂時計

君といる時
僕はいつも時計を気にする

早く終ってしまえって？
もっと一緒にいたいからって？
そんなこと言い切るのは
なんだか恥ずかしいけれど

君はいつも僕の言葉を肯定する
共感し理解してくれるよね
でも時々思うんだ
僕が求めているのは
頷くことだけじゃないって

君の全てを分かっているなんて
思っていないよ
きっと僕の知らない所で
苦しんだり悔やんだりしているのだろう

もし完璧な答えがあるとしたら
僕はまだ知りたくない

だってそれが出来てしまったら
僕がここにいる意味も
君と一緒にいる意味も
輪郭がぼやけてしまうだろう？

時計の針は無常に進んでいく
二度とは戻れない一瞬を刻みながら
僕たちは互いの領域を守りながら
それでも歩み寄ろうとしている

君といる時
僕はいつも時計を気にする

早く終ってしまえって？
もっと一緒にいたいからって？
そんなこと言い切るのは
なんだか恥ずかしいけれど

それでも僕は
時計の針を気にせずにはいられない