Moment

運命に磁石にひっぱられて
道に迷い立ち尽くしている途中
僕はふと周りを見渡してみた

僕が破壊し砕け散った
夢と理想の残骸と
行き場所を失った
あの思い出のカケラたち
僕はそっと掬い上げた

もう諦めるのはよそう
僕らは別々の世界に生きていて
見えない心の中身をいくら気にしたって
そんなこと分かるはずない
ならいっそ　君らしく生きて

来るわけない何時かなんて
信じているだけ無駄かもしれないけど
それでもここに立っていたい
決して見失わぬように

根も葉もない言葉に惑わされ
右も左も分からない道の途中
僕はふと空を見上げてみた

そこにはただ広い青空と
色もない風が吹いて
今ここに存在している
僕のちっぽけさと無力さを
やさしく告げているようだった

もう悲しむのはよそう
傷を負うのは背負う時だけでいい
今目の前にいない人の事を
憂い嘆いたって仕方がない
ならいっそ　前を向いて歩いて

心の中身は分からなくとも
声を聞くことは出来る
だから教えて聞かせて
その心の中身を

past...

あれからどれくらいの
時が過ぎたのか
傷跡は少しずつ薄れてきて
過去は思い出になりつつある

それでもまだ心が痛む
悲しいくらいに締め付けられて
小さな胸が張り裂けそうになる

傷を負う事に疲れただなんて
決して許されないけれど
君が今どこで何を考えているのか
どれほど思っても分からないんだね

君の思いを知れば知るほどに
泣きたくなって
意味も分からないまま謝る君に
余計に悲しくなった

自分の歩幅で生きていく
そう願えば願うほどに君を
巻き込んでしまう振り回してしまう
手遅れになるその前に・・・

君の前では笑っていたかった
どれほど辛くても
でも君はその笑顔に隠された
本当の顔に気がつくことはなかったんだね

時間なんて過ぎてしまうもの
過去なんて過ぎ去ったものでしかない
そんなこと分かりきっているのに
いつまでも引きずってしまう
それが虚しいんだ

あのときの君の声と言葉
どれほど思っても
隠された真実の意味を
お互いに知る事はない二度と

Straight Ball

たいした言葉じゃ
すぐには安心できない
だけども伝えたい
事があるんだ

誰でもいいわけじゃない
君じゃなきゃダメなんだ
どうしたら信じてくれるの
ねぇ　教えてよ

意味のない言葉ならいらない
なら笑ってくれたほうがいい
姿を飾るくらいなら
ありのままの君でいてほしい

君が責めたいのなら
好きなだけ責めてもいい
それで君が
楽になれるのなら

僕は魔法使いじゃないから
言葉失くして分かることも
伝える事も出来ないんだ
ねぇ　そうでしょ

意味の分からない言葉なんていらない
悲しいだけの涙は見たくない
姿を偽るくらいなら
あるがままの君で生きてほしい

そういうことでしょう

悲しいのなら悲しいと言えばいい
嬉しいのなら嬉しいと言えばいい
そういう素直に生きることこそ
僕が目指している事なんだ

たいした言葉じゃ
本当に伝えたい事は
伝わらない
それでも伝えたい事があるから
僕は今日も叫び続けるよ

扉

まだ開かれていない扉の前で
泣き崩れている自分の影に
僕はそっと歩み寄り手を握った
消えそうな溶けていきそうなその影は
少し震えているような気がして

あまりにも長い間
傷を背負い過ぎたのかもしれない
自分を責めすぎてしまったんだね
全てを捨てたとしても
時間が戻るわけでもないのに

真実はいつだって１つとは限らない
人の数だけ真実はそこにある
後悔により学ぶ事があるとしたら
きっと僕は多くの事を手に入れただろう
それも１つの真実

こんな何が起こるか世界なんだから
またどこかで会う事もあるだろう
その時君は笑ってくれるのかな
きっと僕は笑えるだろうけど　きっと
過去を忘れているわけじゃないよ

きっと歩いていける
そして１つずつ見つけていく
失くしてしまった心のカケラを
決して満たされることはなくとも
進み続ける事は出来るんだ

現実はいつだって真実とは限らない
真実と決めるのは僕達自身
涙により開く扉があるとしたら
きっと僕は新しい新しい扉を見つけるだろう
それは紛れもない真実

どうか笑って欲しい苦しまないで
そして次に会うときは
あの頃の笑顔のままで君のままで
いてほしいんだ

まだ開かれていない扉の前で
泣き崩れている自分の影に
僕はそっと歩み寄り手を握った
消えそうな溶けていきそうなその影と
その扉を開けるために