見るべきもの

そう　いつだってあなたは
目に映らないものに怯えている
そしてそれを　人のせいにしては
裏切りや痛みに絶望しているんだ

そんな風に縋りつかれたって
私に出来ることなんてなにもない
救いを求めるその手に
答えてくれるものなんてあるの？

現実逃避は終わりにしましょう
結局　あなたは夢を見ていたいだけ
先に進む気があるのなら
その全てで　その心の目で
今起きていることを認めて
自分が何をすべきかを見極めるんだ

理想はいつだって　
僕たちを裏切るから
筋違いの期待ばかりを抱いたって
その先に待つものなんて分かっている

何が本当で何が嘘なのか
分からなくなってしまう前に
破壊してしまえばいい
そして　そこから何かを見つければいい

暗闇に目が慣れてしまう前に
現実を傍観してしまう前に
もっと　出来ることがあるんじゃない？

光差す

きっと　僕は
歩くことも泣くことも
生きることさえも
当たり前なものだと思っていたから

でも　きっとそれは
当たり前なものなんかじゃなくて
無くてはいけないものだったんだろう

今さら　その大切さに気が付いて
愛しくて　嬉しくて
涙してしまうのはおかしいかな

ねぇ　もう僕は大丈夫だよ
もう引き返せなくても
きっと歩いていける
いつか再び出会う　その日まで

君がいないことに慣れてしまっても
君が残してくれた思い出や優しさが
今でも　この胸に溢れているから
それだけで　僕は生きていけるんだ

これは単なる偶然なんかじゃない
在って当然な出来事でもないんだ
ねぇ　そうでしょう？

誰かの裏切りや悲しみに
絶望してしまわないで
きっと　いつかは光差すから
君はひとりなんかじゃないんだ

きっと　僕は
走ることも笑うことも
愛することさえも
当たり前なものだと思っていたから

でも　きっとそれは
当たり前なものなんかじゃなくて
無くてはいけないものだったんだろう

夕日

紅く燃えて　沈んでいく夕日
ちょうどあの日も　こんな夕暮れの中を
２人　少し長さの違う影を並べて
互いの夢を語り合いながら歩いていました

あれから　どれくらいの月日が経ったのかな
どんな道を歩いているのかな

また　いつか
こんな景色を２人で見られたらと
願って止まなかったのに

ほらまた　君が残した優しさが
心の傷跡から滲み出しては
どこかへと流れていく
でも　君のあの面影だけは
相も変わらず　ここに留まっているから
僕はまた　思い出してしまうんだ

君は一体　何を望んでいたの？
僕に出来ることは　何もなかったのかな？
考えてみたって　検討なんてつくわけもなく
今さら　答えなんて聞きたくないけど

距離は時間を越えられなかったんだ
心は言葉に変えられなかったんだ
そんな単純なことに気が付かなかったなんて

また　いつかなんて
期待するだけ切ないよ
それでも願ってしまったんだ

ほらまた　君との思い出が
心の奥底から湧き出しては
記憶の彼方へと消えていく
でも　君のあの涙だけが
今でも　ここに残っているから
僕はまた　思い返しているんだ

紅く燃えて　沈んでいく夕日
ちょうどあの日も　こんな夕暮れの中を
２人　少し長さの違う影を並べて
互いの夢を語り合いながら歩いていました

光

生まれては消えゆく命は

一体　

どこから来て

どこに向かって

どこに辿り着くのだろう

ただ　目の前に揺らめく

光だけを頼りにして

先も見えない未来を進む

計り知れない

希望と絶望を胸に抱いて

僕も君も

歩いていくんだろう