確かに今、生きている。

ゆるやかに流れていく雲
耳をくすぐる葉の音
頬を少しかすめる香り

今　僕たちが見上げている空は
別々の表情を見せていても
こうして感じている思いは同じだから
それだけで心が満たされる

苦しいことも悲しいことも　たくさんあるだろう
僕たちの心が離れてしまうかもしれない
だけど　明日を夢見ることを忘れないで
希望を抱き続けてさえいれば
きっといつかは道が拓けるから

穏やかに流れていく日々
頭に木霊する雨の音
吹き抜ける優しい風

今　僕たちが歩いている道が
ずっと同じじゃなくても
こうして伝わる気持ちが同じならば
それだけで心が報われるんだ

在って当然なものなんてなにもないよ
そこに居てはいけない場所なんてない
きっと　この世の全てのものに意味があって
その１つでも欠けてしまったら
それはあるべき姿ではないんだ

ねぇ　もう一度思い出して
そして　どうか忘れないで
大切なのは犠牲にすることではなく
お互いを分かち合うことなんだって

どんな苦しいことも　悲しいことも
どんな喜びも　嬉しいことも
全て隠さず分け合っていこう
それが僕にできること

今　僕たちが歩いている道が
ずっと同じじゃなくても
こうして伝わる気持ちが同じならば
それだけで心が満たされるから

question

同じ現在を生きているはずなのに

違う未来を生きている

君が望むことは

僕の望みではない

そのことが重くのしかかる

僕たちが感じる時間の長さは違う

僕たちが感じる距離の長さは違う

それを知っている？

僕の心の中にある疑問を

君が知ることはない

僕の心の中にある疑問の

答えを知ることはない

トドカナイコエ

深い夜が訪れ　霧雨の舞う中
右手の携帯電話を気にしては
ため息と期待がすれ違っていく

こんなにも会いたいと願っているのに
君の心は遠く離れていく
追いかける背中すらも見えなくて
ひとりここで立ち尽くしている

どうして人と人との欲望は
同じ時　同じように叶えられないのだろう
君はいま　どこでなにをしているのか
それすらも　分からなくて

きっと　君はこんな僕のことを
勝手に思い込む人間だと笑うでしょう
ねぇ　だけど誰かを好きになると
周りなんて見えなくなってしまう
誰かの意見なんて聞けなくなってしまう
そういうものでしょう

ねぇ　声が聞きたいよ
いつもの笑い声が頭に木霊する
理由とかいいわけは後でいいから
どうかこの悲しい声に応えて

どうして　いつも僕はこうなのだろう
僕が望むことを君は望んでいなくて
君が望むことに僕は応えられない
それが当たり前なのかな

例え　ふたりが道はぐれて
互いを見失ったとしても
いつかはまたひとつに戻るのかな
そんな運命違いな祈りでも
きっと届くはずなんだって言い聞かせて
前を向いて歩いていくよ

kiss and tell

自分以外の人間を否定して
不幸な出来事に上面の同情
今　この頬に伝わる雫さえ
嘘というのかな？

這い上がるのは痛みと時間を伴うけど
落ちていくのは　よっぽど簡単だね
この掌から零れ落ちていく記憶
差し伸ばした手は空を掴むだけ

鏡に映る世界は
残酷なまでに美しいから
ねぇ　ちょっと顔を出して
その向こうにある世界を
覗いてごらん

そこには何が待っている？

逃げ出すことはいとも容易くて
自分を消す術を身につける
今　君の大きな瞳に映る景色を
見ることはない

彷徨う　時の渦の流れの中で
幾千年ものの　孤独を見送って
過去も未来のない空間は
あまりにも心地よくて

水面が映し出す世界は
皮肉なまでに儚いから
ねぇ　永遠なんてなくて
形や姿を変えてはこの世界に
戻ってくるんだね

そこがどんなに違った場所でも

そっと口付けをして
そして教えてほしい

今　この瞬間も
確かに　私は生きているんだって